任意売却と自己破産の関係とは?任意売却…

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マイホームの住宅ローンを支払えなくなった際に、ローンが残った状態で住まいを売却することを任意売却といいます。
ローン残高がそれほど残っていない場合は、任意売却で完済できる可能性がありますが、そうでなければ任意売却後に自己破産を選択しなければならないケースも多いです。
本記事では自己破産と任意売却の関係について解説します。

□自己破産と任意売却の関係について解説します!

長期間返済を滞納していれば、所有している不動産を任意売却し、その売却代金を使ってローンを返済しなければなりません。
しかし、売却代金すべてを金融機関に返済しても満額返済できずに借金が残ってしまうこともあります。
そのような場合、経済的な事情から返済が不可能になり、自己破産の申請をする必要があります。

自己破産が裁判所に認められると、税金以外の負債は帳消しになりますが、今後5年から7年はクレジットカードでの買い物ができなくなります。
また、所有する20万円以上の価値がある財産は全て精算しなければなりません。
生活必需品は免除されますが、生命保険や学資保険のような積立の保険、自動車も対象になります。

自己破産を申請しない場合は、残りの借金を分割で返済していく必要があります。
返済額は債権者との話し合いによりますが、毎月5000円から3万円程度が一般的でしょう。

□任意売却だけで住宅ローンは返済できる?

自己破産をすると、クレジットカードが利用できなくなったり、多くの財産を手放すことになったりすることを解説しました。
そのため、自己破産ではなく任意売却でローンを完済しようとお考えの方は多いでしょう。

確かに交渉次第では完済は可能ですが、簡単ではありません。
自宅がどれくらいの価値があるのかも大きく関係します。
自宅を購入しようとしている人と交渉して、できるだけ高い値段で売却できればその分ローンを返済できます。

しかし基本的に、不動産を購入しようとしている人はできるだけ安い値段で買おうと考えている人が多いです。
そのため、売却価格を上げたいという交渉をしてもなかなか応じてくれません。
加えて、周りの物件と比較して価格が高すぎると、売却自体が成立しないでしょう。

□まとめ

任意売却をしてもローンが残ってしまい、返済の見込みを立てられなければ、自己破産をするしかありません。
また、任意売却でローンを完済しようと、相場よりも高い値段で売ろうとしたり、価格をあげようと交渉したりしても、その希望が実現しない可能性は高いです。
任意売却や自己破産をしなければならない状況になる前に、早めに対策を考えておきましょう。

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