任意売却した後の残債も返却義務がある?

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住宅ローンの返済に困った場合に利用できるのが任意売却です。
通常の売却とは異なり、売却金額が住宅ローンの残債を下回っても、承諾を得ることで売却が可能になります。

しかし、残ってしまった残債はまだ返却義務があるのでしょうか。
本記事では任意売却後の残債について解説していきます。

□任意売却した後の残債も返却義務があります!

結論から先にお伝えしますと、任意売却をした後に残債が残るかどうかは、売却額によって変わってきます。
任意売却をしたからと言って必ずしも借金がゼロになるというわけではなく、引き続き返済しなければなりません。

ただ、後ほど解説するのですが、一括で返済を求められるというわけではなく、交渉次第で月々の返済額を決められます。
そこで後半では、残債に対する3つの対処法をご紹介します。

□残債に対する3つの対処法を解説します!

では、返却義務のある残債に対してどのように対処すると良いのでしょうか。
オススメなのは「分割返済」「個人再生」「自己破産」の3つです。
それぞれの方法を解説していきます。

*分割返済

最も基本的な対処法は、分割して返済していく方法です。
債権者との話し合いの内容にもよりますが、月々1万円から3万円程度が相場とされています。
債権者の合意が必要であるものの、現在保有している財産を手放さなくても良い点がメリットといえます。

*個人再生

個人再生とは、裁判所を通じて債務を最大限少なくする方法です。
基本的には債務を5分の1にして、原則3年で返済していきます。
つまり、もし住宅ローンの残債が600万円だとしたら、120万円を3年で返済することによって圧縮分の480万円は返済不要になるということです。

個人再生を選択できる条件は、安定した収入があることです。
そのため、パートや自営業では認められない可能性が高いです。

*自己破産

自己破産とは、裁判所を通じて残債をゼロにする手続きです。
返済し切れないほどの多額な借金が残ってしまっている方にとってはこの方法が有効でしょう。

しかし、保証人がいればその方に請求が行きますし、自動車のローンが残っていなくても差し押さえられる点には注意が必要です。

□まとめ

任意売却を行っても、残債が残っているのであれば引き続き返済が必要です。
今回「分割返済」「個人再生」「自己破産」の3つをご紹介しましたが、それぞれの方法に向いている方の特徴は異なります。
ご自身はどの方法が適切なのかをしっかりと考えて選ぶようにしてくださいね。

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