所得税と相続税は何が違う?相続の際にか…

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遺産相続の際に課されるのは相続税ですが、遺産を相続することによって財産が増えるため、所得税を支払わなければならないのではないかと不安に感じている方が多いです。
そこで本記事では相続税と所得税の違いを解説します。
相続の際にかかる税金についてもご紹介しますので、ぜひご覧ください。

□相続税と所得税の違いを解説!

相続税とは、亡くなった方から遺産を相続し、その遺産総額が基礎控除額を超える場合にかかる税金です。
そのため、遺産総額が基礎控除額を超えなければ納税の必要はありません。
相続税の基礎控除額は法定相続人の人数に600万円をかけて、3000万円を足せば求まります。

一方で所得税とは、毎年1月1日から12月31日までの1年間の所得に対して課税される税金です。
適正な税金を納めるために、税務署に申告して納付する手続きが必要です。

□相続の際にかかる税金をご紹介!

相続の際にかかる税金に相続税がありますが、実はそれだけではありません。
ここでは相続にかかる税金をご紹介します。

まずは登録免許税です。
これは手続きの際に国に納める税金のことです。
家屋や土地のような不動産を相続した場合、所有者の名義変更をしなければなりません。

「この不動産は私が所有しているものです」ということを対外的に示す必要があるのです。
その際、登録免許税という税金が発生します。

次は譲渡所得税です。
相続した財産のうち現金や死亡保険金以外の不動産などについては、状況によって売却して現金化することもあるでしょう。
亡くなった親がその財産を購入した際の金額より、売却した金額の方が高い場合は利益が出ますが、この利益に対して譲渡所得税という税金がかかります。
譲渡所得税は売却した翌年に確定申告を行い、納税する必要があるので忘れないようにしてくださいね。

譲渡所得税の対象になった相続財産について相続税を支払っていた場合、特例が受けられます。
この財産を売却したのが相続税の申告期限から3年以内であれば、取得費加算の特例という制度を使って節税できますのでチェックしておいてくださいね。

□まとめ

相続税と所得税の違い、相続の際にかかる税金について解説しました。
相続の際にかかる可能性があるのは相続税と登録免許税、譲渡所得税の3つです。
相続税に関しては、相続する遺産総額が基礎控除額を超えた場合のみ発生しますので、ご自身の基礎控除額がどれくらいになるのかを正確に把握しておいてくださいね。

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