相続税と贈与税の違いとは?生前贈与する…

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みなさんは相続税と贈与税の違いについて知っているでしょうか。
これらは特によく似ているので、違いがわからない方は多いはずです。
そこでこの記事では、これらの税の違いと生前贈与を行う際の注意点を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

□相続税と贈与税は何が異なる?違いについて解説します!

相続税と贈与税は、金銭や財産の移動が起こった際に発生する税金であるということは共通しているのですが、ある明確な違いがあります。
違いはその発生原因です。

相続税は、相続人が死亡したことによって発生するのに対して、贈与税は贈与者と受贈者の合意によって決まります。
相続は直系の尊属から直系の卑属に向かって行われるのが一般的ですが、贈与では血縁関係は関係ありません。

□生前贈与する際の注意点を紹介!

相続と贈与の違いを解説しました。
ここからは生前贈与の注意点を紹介します。

*財産が相続税の基礎控除未満の場合

法定相続人の人数に600万円をかけ、それに3000万円を足した数字が基礎控除額として設定されていますが、財産がこの基礎控除額に満たない場合、相続税は発生しません。
つまり、わざわざ生前贈与する必要がないのです。

*生前贈与加算

生前贈与する際の注意点として、生前贈与加算が挙げられます。
これは相続発生日から遡って3年以内に行った生前贈与は相続財産に加算されないという制度です。

*土地・不動産の生前贈与

金銭や有価証券のような換金性の高い財産を生前贈与するのは比較的ハードルが低いです。
しかし、土地や不動産のような換金性が低い財産は贈与が難しく、慎重に行わなければなりません。
例えば、土地を生前贈与する場合、「200万円分の土地」だけを贈与することはできません。
贈与するのであれば、土地を全て贈与しなければなりません。

確かに、持っている土地を何年かにわたって少しずつ贈与していくことは可能ですが、司法書士に依頼しなければならず、追加の費用が必要になってきます。
持分登記費用や贈与税申告書作成費用のような経費を考慮して、どちらの方法の方が税の負担を軽減できるのか、検討して選択すると後悔する可能性を低くできるでしょう。

□まとめ

相続税と贈与税は他人に財産を譲った際に発生する税金という点は共通していますが、誰に対して財産が移動するのか、何によって財産の移動が起こるのかが異なります。
また、今回紹介した注意点を参考にして、ぜひ生前贈与をご検討ください。

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