相続放棄した場合!空き家の管理義務はい…

  • NEWS

「相続放棄を検討しているが、遺産の管理義務はどこまで続くのか」
「相続した遺産を放置した際のデメリットを知りたい」

相続放棄に関して、このようなお悩みをお持ちの方もたくさんいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、相続放棄後の管理義務はどこまで続くかと、管理しなかった場合のデメリットについて解説します。

□相続放棄後の管理義務はどこまで続くのか

相続人が相続放棄をした場合、相続の義務は次の相続人へと移ります。
また、相続人全員が相続を放棄する場合もあります。

ここでは、以上の2つの場合において相続放棄の管理義務がどうなるのかを解説します。

*他に相続人がいる場合

相続人は、配偶者は必ず相続人になり、その後に子供(第1順位)、両親(第2順位)、兄弟姉妹(第3順位)と続いていきます。

また、配偶者を除いて、異なる順位の相続人が同時に相続することはありません。
子供が相続放棄すると親へ、親が放棄すると兄弟へと相続権が移っていきます。

*相続人がいない場合

全ての相続人が相続を放棄して、相続人がいなくなった場合も起こり得ます。
この場合は、相続財産管理人に依頼する必要があります。

相続財産管理人とは、相続人が不明な場合や、相続人がいない場合に裁判所が任命する財産の管理や清算を行う人を指します。

相続財産管理人に遺産の管理や清算を依頼する場合は、費用が発生することを覚えておきましょう。

□管理しなかった場合のデメリット

次に、相続した遺産を管理しなかった場合のデメリットを2点ご紹介します。

1点目は、さまざまな手続きがより面倒になることです。

例えば、銀行の預金や債権は10年を基準に口座が休眠扱いになったり、時効扱いになったりしてしまいます。
こうなった場合は、後から預金や債権を回収する手続きが複雑になり、また満額が返ってこない場合もあります。
この他にも、遺産を放置することで手続き等が面倒になることはたくさんあります。

そういったことを防ぐために、相続の手続きは早めに行っておきましょう。

2点目は、相続した家が空き家になってしまうことです。

家を相続した場合は、そのまま放置すると固定資産税の支払い義務が発生します。
また、放置し続けると家が空き家認定を受けてさまざまな手続きを強いられる場合もあります。

こういったことを防ぐために、住む予定のない家を相続した場合は不動産会社などに相談しましょう。

□まとめ

今回は、相続放棄後の管理義務はどこまで続くかと、管理しなかった場合のデメリットについて解説しました。
今回の情報が、皆様のお役に立てば幸いです。
何かわからない点があった方や、不動産売買をお考えの方は当社にご相談ください。

一覧へ戻る